宴の毎日、鬱の日々
イラスト描いたり日記書いたりしたいなーって思ってます。 気付けばコンコレの事ばかり。
とある野良狐の話
- 2014/04/02 (Wed) |
- 小説 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
俺は死ななかった。
否、死ねなかった。
別に死にたかったわけじゃない。
ただ、どんなに傷ついても、弱っても、寸でのところでまた息を吹き返す。
身体が老いて朽ち果てても、ズタズタに引き裂かれても、一日あれば事足りた。
昔の友人曰く、「不死の病」だそうだ。
細胞の遺伝もあるのかもしれない。
俺はこの病が怖かった。
周りが死んでいくのを横目に、生きるのが怖かった。
恨めしそうに見つめられ、一週間は肩が重かった。
俺は自分が大嫌いだ。
この病も、この身体も。
何より、誰も愛せない、愛するのが怖いという臆病なところが一番嫌いだ。
俺は何より、独りでいる事を望んでいた。
◆
私は前世を覚えている。
うすぼんやりと、まるで蛍の光の様に。
前世は美しい白鳥だった。
白い翼を、身体を、森の中の湖に浮かべて泳ぐのが好きだった。
そこで好きな人――地球の『人間』という種族の一人――もできた。
おどおどとしていたけれど、とても優しい人だったのに。
その人に殺された。
彼から与えられたものをひたすら体に蓄えた。
愛情を刻み付けるのに必死だった。
その果てに、私は水底へ沈んだ。
それから、私はこの地で生まれ変わった。
白い体毛の白鳥の様な狐。
誰にも媚びず、誰とも群れなかった。
愛した果てに殺されるのが怖かったから。
愛した果てに殺してしまいそうで怖かったから。
私は愛されるのが、愛するのが怖い。
だから。
私は何より、独りでいる事を望んでいた。
◆
二人が出会うまで。
それほど時間は掛からない。
否、死ねなかった。
別に死にたかったわけじゃない。
ただ、どんなに傷ついても、弱っても、寸でのところでまた息を吹き返す。
身体が老いて朽ち果てても、ズタズタに引き裂かれても、一日あれば事足りた。
昔の友人曰く、「不死の病」だそうだ。
細胞の遺伝もあるのかもしれない。
俺はこの病が怖かった。
周りが死んでいくのを横目に、生きるのが怖かった。
恨めしそうに見つめられ、一週間は肩が重かった。
俺は自分が大嫌いだ。
この病も、この身体も。
何より、誰も愛せない、愛するのが怖いという臆病なところが一番嫌いだ。
俺は何より、独りでいる事を望んでいた。
◆
私は前世を覚えている。
うすぼんやりと、まるで蛍の光の様に。
前世は美しい白鳥だった。
白い翼を、身体を、森の中の湖に浮かべて泳ぐのが好きだった。
そこで好きな人――地球の『人間』という種族の一人――もできた。
おどおどとしていたけれど、とても優しい人だったのに。
その人に殺された。
彼から与えられたものをひたすら体に蓄えた。
愛情を刻み付けるのに必死だった。
その果てに、私は水底へ沈んだ。
それから、私はこの地で生まれ変わった。
白い体毛の白鳥の様な狐。
誰にも媚びず、誰とも群れなかった。
愛した果てに殺されるのが怖かったから。
愛した果てに殺してしまいそうで怖かったから。
私は愛されるのが、愛するのが怖い。
だから。
私は何より、独りでいる事を望んでいた。
◆
二人が出会うまで。
それほど時間は掛からない。
宴鬱えぶりでい
「カレンダー」
「calendarね」
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
「更新した日はマークがつくッスよ!」
からっぽ管理人
「バ管理人についてだな」
「つまんねー奴」
「だね」
来訪者数
「ちょっと変わったカウンター」
「カウンターブラスt(殴
ご近所さん
「こういう所に住みてぇなあ」
「こんなところに住みたいよ」
おnewな記事
「新しい生地が」
「記事がある」
「まあまあ真面な記事が増えたと思う」
おnewなお米
「モグモグ」
最新トラックバック
「オーライ、オーライ」
「ストーッp(ドォン
我が家内検索
「管理人も使い方が分からない」
「気まぐれでだれか使ってみてくりぇ」
回覧板
「クリックするたび」
「小遣い増えるね!(管理人の)」